分子生物薬学

研究室紹介

研究室の概要

三宅 歩 教授

 生体には多種多様な細胞が存在しており、これらの細胞間で行われる相互作用には様々な細胞外分泌タンパク質が重要な役割を果たしています。本研究室では、この細胞外分泌タンパク質に着目し、マウスとゼブラフィッシュを動物実験に用い、組織?臓器形成、摂食?代謝調節および生体防御のしくみについて解明を試みています。

研究においてポイントとなる単語?言葉

  • 細胞外分泌タンパク質
  • 組織?臓器形成
  • 摂食?代謝調節
  • 生体防御
  • 遺伝子改変マウス
  • ゼブラフィッシュ

教育の内容

 薬学部教育では、1年次で生物学の講義を担当し、2年次では分子生物学の講義を担当しています。生物学の講義では生命科学分野において必要となる基礎知識、分子生物学の講義では細胞生物学の分野において必要となる基礎知識をそれぞれ習得し、学生が将来薬剤師および薬学研究者としてその知識を役立てられることを目標にします。

研究の内容

 生体内において分泌タンパク質は、増殖?分化因子や摂食や代謝などの調節因子として重要な役割を担っています。これまでに我々は、Fgf (fibroblast growth factor)を含む新規ヒト分泌タンパク質を発見してその機能を解析し、様々な組織の形成機構の一端を分子レベルで明らかにしてきました。今後は脳形成、摂食?エネルギー代謝調節及び生体防御において、これまでに発見した分泌タンパク質の機能を解明する研究を展開していき、疾患の分子メカニズムの解明を目標とします。本研究により得られる知見は、基礎生命科学の発展に貢献するのみでなく、再生医療や医薬品開発への応用も期待されます。

研究テーマの概要

  1. 中枢神経に関する研究テーマ
    ? 中枢性摂食制御機構における分泌タンパク質の機能解明
    ? 神経上皮細胞の増殖?分化調節機構の解明
  2. 脂肪組織に関する研究テーマ
    ? エネルギー代謝調節機構における分泌タンパク質の機能解明
    ? 脂肪細胞分化機構における分泌タンパク質の機能解明
  3. 生体防御に関する研究テーマ
    ? 肥満によって惹起される炎症機構における分泌タンパク質の機能解明
    ? T細胞分化機構機構における分泌タンパク質の機能解明
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